稲増ゼミ3期卒業論文発表会

1月26日木曜日に社会学部棟202教室にて、2016年度の稲増ゼミ3期生21名の卒業論文発表会を行います。1人の持ち時間は15分、発表12分質疑応答3分の社会心理学会スタイルです。

稲増ゼミのゼミ生・内定生だけでなく、同級生や先輩の発表を聞きたい他ゼミ・他学部の方、稲増ゼミの志望を考えている1回生などはもちろん、当日はどなたでも参加していただけますが、学外の方はご一報いただけますと幸いです。もちろん、途中入場、途中退室についても問題ありません。

12時00分 山内美和 おせっかい行動から見る関西人の地元利他主義-わいが地元背負ってるで!-」
12時15分  榊萌恵 なつかしさの感情への影響-個人的ノスタルジアの内省と共有-」
12時30分 新井真優 第三者への向社会的行動促進要因に関する実証的研究-人は思いやりの心から第三者を実際に助けるのか-
12時45分 田中楓梨 大学生の幸福についての研究~集団との関わりという視点から
13時00分 宮本翔平 「社畜」としての労働者の心性と行動に関する一考察
13時15分 寉岡祐太 「ほめ」と規範意識

13時30分 休憩

13時45分 加戸可那子 有機野菜購入は安心でしかないのか-消費者の環境への志向-
14時00分 吉田京平 社会的迷惑行為として のビニール傘盗難行為~傘との別れは突然に~
14時15分 藤井朱那  なぜ若者は政治に参加しないのか-政治関心と政治的社会化・社会関係資本との関連から-
14時30分 杉原若奈 女子校出身者と共学出身者の価値観の違いに関する研究-こじらせ女子たちの今後-
14時45分 音野ひかり 化粧行動と心理特性の関連-なぜ化粧品にお金をかけるのかー

15時00分     休憩

15時15分 志摩実里 音楽の有料/無料聴取層とその心理的側面についての研究
15時30分 横田りさ 美術の価値とは~人の心理との関係から~
15時45分 城戸こよみ 超高関与消費者である宝塚ファンの特性とファン行動との関連性についての研究
16時00分 行松優平 なぜ箱根駅伝は人気なのか~物語実況の背景から~
16時15分  光富俊司 筋肉トレーニングと自己意識~最高の人生の見つけ方~

16時30分     休憩

16時45分  川口直輝 タメ口コミュニケーションが親密度に及ぼす影響
17時00分 田島皓太 顔の表情と愛着スタイルの関連の検討~顔を気にしない日など~
17時15分 橋本眞佑美 占いを信じる人々の特性に関する研究
17時30分 山田真実子 対面コミュニケーションと非対面コミュニケーションの心理的影響の差異について
17時45分 宅野直希 Twitter分析~心理的要因による使用頻度の分析~

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第56回社会心理学会

10月31日~11月1日に東京女子大学で行われた社会心理学会では、口頭発表とイブニングセッションにて計2件の発表を行いました。

口頭発表は色々な方に「なんでそんな研究始めたの?」と言われた、これまでの僕の研究(つまりはメディアや政治の研究)と直接関係ないものです。しかし、同年代との飲み会になると冗談交じりに「もう世代間闘争しかない」みたいな話になったりするので、実は前々から「世代」というテーマについてはきちんと考えてみたいなと思ってもいました。

そこで、来年の3月に出版される池田先生編の世界価値観調査についての本で、どの項目を担当したいかと聞かれた際には、ここぞとばかりに「世代」についての項目を挙げたのですが、日本の人々の「世代」を巡る質問に対する回答が非常に面白かったため、学会でも発表したいと思った次第です。

とくに高齢者に対する態度は、ある項目では57か国中もっともポジティブ、別の項目では57か国中もっともネガティブなんてこともあるので、単集を見ているだけで面白いのです。

イブニングセッションは、単なるチュートリアルではない形でテキスト分析を扱うということで、こちらも前々から思っていた安易なテキスト分析への疑問をぶつける形となり、他の2名の先輩方の高度な発表内容もあり、「わーい、テキストマイニングだ、楽しそう」とやってきた大勢の方々を絶望のどん底に叩き落とした気がしないでもありません。

しかし、聴衆の方々の中から、数名であっても前処理や機械学習を身に着け、本当に面白いテキスト分析を用いた研究を発表するようになってくれることを願ってやみません。僕もこれらを勉強しなければと思いますが、「コンピューターが苦手な人でも面白いテキスト分析を行うにはどうすれば良いか」を実践してきたのが博士課程の僕の研究履歴だったと思いますので、そちらの方向もさらに模索していければと思います。

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APSA発表

American Political Science AssociationのConferenceで発表を行ってきます。

先日の首相の謝罪実験は、今回発表する日本の有権者を対象とした

政府の外交戦略に対する実験の韓国とアメリカでの追試に組み込んだものでした。

 

多湖淳さんと小濱祥子さんと一緒に参加しますが、

お二人は国際関係論(International Relations)の研究者なので、

僕はPolitical communicationや Political Psychology、Public Opinion

などのパネルを1人でふらふらしようかと思っています。

 

APSAに参加するのは初めてなのですが、それにしても学会の規模が桁違い。

たとえば、Political communication Divisionのパネルだけで、

4日間の学会中の時間帯がすべて埋まり、同一時間帯の並行セッションまで

存在するというのは、想像を絶するレベルです。

 

日本にはPolitical communicationの研究者がただでさえ少ないのに、

バラバラという危機感から、小林哲郎さんが政治コミュニケーション研究会を

立ち上げたのはよくわかる気がします。

 

APSAは珍しく日本の私立大学に所属する研究者が授業を休講にしなくても

参加できる時期に行われる国際学会なので、これからも参加していきたいと思います。

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首相の「お詫び」実験

神戸大の多湖淳さん北大の小濱祥子さんとの共同研究プロジェクトである

CROP-ITにおいて行った実験の結果が日経ビジネスオンラインで紹介されました。

 

実験の結果は、村山談話(戦後50年談話)と安倍米国議会演説を

順番を変えて読ませた場合に、両者の内容が比較でいずれかの謝罪の効果が弱まることはなく、

どちらの順番で読んでも、相乗効果で十分な謝罪であるという評価が増えるというものです。

 

CROP-ITにおいては英語の論文として成果を発表することが重視されていますので、

英語の査読付き論文に載るような研究を行うことが活動の第一の目標となります。

 

一方で、政治と外交の対外情報情報発信というテーマ、日本社会への貢献ということを考えると、

タイムリーな事項を扱い、メディアを通じて専門外の方々にも知見が伝わるということも、

同時に重視されるべきことだろうと考えられます。

 

今回は、元々米国・韓国で行う予定だった別のサーベイ実験に、

もうひとつ簡単な実験を組み込むことが可能だろうということで、

急遽質問項目を追加したことが、興味深い知見を得ることに繋がりました。

 

専門性を高めることと間口を広げることを両立するのは極めて難しいことですが、

それが出来なかった業界が衰退している姿を見るにつけ、

なんとかしてこの難しい課題に取り組んでいかなければと思います。

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ウェブサイトを開設しました。

7月11日土曜日に関西学院大学社会心理学研究センターの主催で行われたセミナーにて、

比治山大学の前田和寛先生から、Word Pressを用いたウェブサイトの作成法を教わりました。

 

午前中に独自ドメインの取得とレンタルサーバーの契約を行い、午後はWord pressの使い方をみっちり教わり、一日でウェブサイトが開設できるだけの知識が身に付く、とても充実したセミナーでした。

 

社会心理学研究センターの僕以外のコアメンバー3名はサイトを既に持っているのはもちろんのこととして、関西生まれインターネット育ちの人、EXCELのマクロで動く統計ソフトを作っちゃう人、実験プログラムをバリバリ書いている人なので、受講生のためにオーバースペックTAを務められていたのですが、僕は初心者なので受講生として参加していました。

 

せっかくサイトの作り方を教わったので、コンテンツをこれから充実させていきたいと思っています。

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