研究テーマ

研究関心

現在の主な研究の柱は以下の2つです。

 

●一般有権者と政治の関わり

今でこそ政治学者の方々と一緒に仕事をしたり、政治系の学会で発表をしていますが、少なくとも大学院に進学し(ふとしたことから)政治についての研究を始める前の自分の姿を思い出すと、多くの有権者が政治に強い関心を持つ社会というものは想像できません(また、政治学においても多くの人々の政治知識や関心の水準は決して高くないことが度々示されています)。しかしながら、政治は多くの人々の生活に影響を及ぼす重要なものであると同時に、民主主義社会においては専門家でなくとも、選挙などの機会に政治と関わることを求められるのです。このような現状において、政治の専門家ではない一般有権者(私自身もどちらかというとこちらに属すると思っています)が政治をどのように捉え、どのように政治と関わっているのかということについて明らかにしていきたいと考えています。これは私の博士論文のテーマでもあり、2015年にこちらの著作としてまとめました。

 

●多様化するメディア環境の中で、いかにして人々の政治ニュースへの接触を確保するか

インターネットの普及は人々が接触することのできる情報の量とともに選択肢を爆発的に増加させました。しかし、人々が情報入手にかけられる時間は限られており、多くの人々が政治に強い関心をもたないということを前提として考えるならば、選択肢の増加は多くの有権者が政治ニュースにまったく触れないという状況を作り出す危険性があります。このような現状において政治に強い関心を持たない人々が政治ニュースに接触するためのツールとして、娯楽化されたソフトニュースポータルサイトなどに注目し、研究を行ってきました。また、ニュース・キュレーションアプリや2ちゃんめるまとめサイト、ウェブ上のさまざまなサービスと人々の政治ニュースへの接触の関連についての研究を現在行っています。

 

その他に「政治と外交の対外情報発信についての研究」「道徳とイデオロギーに関する社会心理学的研究」「価値観についての国際比較」「投票支援アプリケーションの活動についての実証研究」などの共同研究に携わっています。

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